隣の狼にご注意を♥
「あこちゃ――ん!
先に行かないでよぉ…!」
「あら、お話は終ったの?」
B定食を食べながら、のんきに
言うあこちゃん。
「お話って…、そんな
たいした話してないよ」
「あんな甘い空気出しといて?」
「あ、あれは慧吾が…///」
あたしは別に、何も……。
「それで、どうするの?」
「え…?」
「え?って……。
しいさぁ、いつになったら
慧吾を振り向かせるつもり?
まぁ、しいにはだいぶ
心開いてるとは思うけど…。
慧吾好きな女なんて五万といるのよ?
モデルみたいに可愛い子だって、
たくさんいるのに。
このままじゃ、慧吾ホレさせる
なんて夢のまた夢よ?」
あこちゃんの言う言葉が
正しくて、何も言い返せない。