隣の狼にご注意を♥
自分で言うのも変だけど、
お兄ちゃんはかなりあたしが大好き。
いわゆる、ロリコンってやつなのだ。
なんてめんどくさい兄なんだと、
いつも悩まされている。
お父さんにお母さんにお兄ちゃん…。
さっきよりも、
もっとうるさくなったリビング。
さすがにもう限界かも……。
―――――プチッ。
あたしの中の何かが切れた。
「もおぉぉ!!
うるさああぁぁぁいっ!!
誰がなんと言おうと、
あたしはこの恰好で学校に行きますっ!
これからだって絶対に変えないからっ!
じゃあ、行ってきますっ!!」
大声で叫ぶと、
みんなポカーンとした顔で
あたしを見ていた。
肩で息をしながら、
最後に「ふんっ!」っと言い残して、
急いで家を出た。