隣の狼にご注意を♥
次々と話す川崎くんの友達に、
あたしは頭に「?」を浮かべる。
川崎くんがあたしのことを
話してたって……。
何かの間違いでしょ?
だって川崎くんは女嫌いで…。
「だって! しいっ」
あたしが意味をわからないでいると、
あこちゃんが肘であたしをつつく。
「それって…、
ちょっとはあたしに
興味を持ってるってこと…だよね?」
「そうよっ」
顔が赤くなっていくのが、
自分でもわかった。
そっかぁ――……。
それって意外と凄いことかもっ!
「それだけ、あの“言葉”には
凄いパワーがあったってことか!」
「「「「はっ?」」」」
あこちゃんと川崎くんの仲間の
声が、きれいにそろって、
全員が首をかしげる。