隣の狼にご注意を♥
「ああっ! やっぱり!」
今日のお昼にあった、
川崎くんのお友達!
最初に玄関にやってきた後からも、
今日廊下にいたグループが
ぞろぞろと玄関に集まる。
みんな来てたんだ。
やっぱ仲良いんだな。
「おい慧吾~。
なんで黒川さん隠してたんだよ~」
「は? 別に隠してねぇし。
…ってか重いッつーの!」
川崎くんに乗っかっていた
男の子を川崎くんが迷惑そうに
一発くらわせた。
「いって!
殴ることねぇじゃん。
ただのスキンシップだろ~」
「何がスキンシップだ。
気持ちわりぃ」
うわ~。
じゃれあってるのか、
本気で嫌ってるのかわからない。
その2人を前に、
あたしはただボー然とドアの前に
たたずんでいた。
「黒川さん、上がってったら?
ここに立話もなんだしさぁ」
黒川くんにコテンパンにされていた
男の子が、主婦のような言葉をかける。