隣の狼にご注意を♥
「やめろ、バカがうつるぞ」
そう言って、あたしとハルを
引き離す川崎くん。
バ、バカですって――!
コイツ、何回あたしにバカだの
アホだの言えば気がすむわけっ!?
バカって言葉に結構ムカついたけど、
ハルを離してくれたことには感謝。
「なんだよ~。
慧吾邪魔すんなよ」
「お前、あんなのが好きなわけ?」
あ、あんなの!?
「なんで? しい可愛いじゃん」
「お前…、趣味悪いのな。
はぁ~…。
俺、疲れたから部屋で寝てるわ」
だるそうに、頭をかきながら
リビングを出てく川崎くん。
それを「えぇ~~!」
ってブーイングしてるハル。
ハルってそうとう川崎くんの
こと好きなんだなぁ。