隣の狼にご注意を♥



「慧吾は、きっと変わんないよ。
 俺らの前でもね」








「え? どういう…意味?」








悠斗の言っていることが、
いまいちよくわからない。










「女の前でも、俺の前でも、
 そんなに大きく変わんねぇってこと」











「…そうなの?」










「ああ。たぶんな。
 笑うことだって、
 そんなに多いわけじゃねーし。
 かと言って、ずっとふくれっ面
 してるわけでもない。
 まぁ、普通だな。普通」











普通…かぁ。
女子の前でも男子の前でも
同じってわけね。










それって、誰にも心を許して
ないってこと?








それとも、笑わないのが
川崎くんの普通?








でも、そんなの…。
笑わない毎日なんて、楽しくないよ…。


























< 84 / 124 >

この作品をシェア

pagetop