隣の狼にご注意を♥
「「「あ……」」」
3人の声がきれいに重なった。
だって、ハルの後に……。
「…おい、ハル。
俺がいない間に、ずいぶんと
楽しそうにしてんなぁ?」
黒いオーラを発した、
寝起きの川崎くん…。
たぶん今、川崎くんの機嫌は
最高に悪いだろう。
「あ…、慧吾…
こ、これには深ーいわけが…!
や、やめてくれ~!」
さっきと同じように、
川崎くんにしめられてるハル。
…お気の毒に。
「なんでそんな怒んだよ~!
いいじゃんっ! 名前呼び!」
ハ、ハル…。
あんたって、本物のバカなのね…。
これだけしめられて、
まだ名前呼びにこだわる理由が
どこにあるのか、教えてほしいよ。