隣の狼にご注意を♥
「………。
別に勝手にしろよ。
名前で呼びたきゃ、
呼べば良い。いちいち俺の
許可がいんのか?」
「…え?
いいの? 名前で呼んで…」
「だから、勝手にしろ」
川崎くんの言葉に、みんなで
顔を見合わせる。
…だって、絶対嫌がられると思ってた。
もしかしたら…。
もしかしたら、少しは心を
開いてくれているの……?
「け、慧吾…?」
「あ? なんだよ…」
「あ、いや…別に…」
…なんだ、良いって言ったくせに、
睨んではくるんだ。
やっぱりね…。
そうだろうとは思ってたけど、
やっぱり怖いわ――……。