―好き過ぎて―
思ってもしない言葉ばかり言ってしまった。
「……っ」
キッと彼女は彼を睨みつけ、涙を耐えているのか、震える唇で
「なによ、友だって浮気してるくせに。あたしばっかり、そんなこと言われなきゃいけないの!?
もういいよ!友なんか嫌い。別れよ」
一気にまくし立てた彼女に、彼は呆然としていて、彼女はそんな彼の横通り過ぎた。
「…はっ?おい、雅!」
彼が我に返った時には、彼女の姿は無かった。
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