―好き過ぎて―




「おい、待てよ。浮気してみろ。お前の前でそいつ、殺してやる」

「なっ…!?」

「わかったな」

いつもの彼じゃないのに酷く驚き、その華奢な体中はカタカタと震え出した。


大好きだったのに。

今じゃ、こんなに怖い。

「ふぇっ…うぅ」

「大丈夫?」

その場に、へたり込んで泣いている彼女を見つけたのは

「珠葵くん…」



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