雨のち晴れ

「これ、落としたよ?」

低くて優しい声-。

どうやら私はリップを落としたらしい。

「あ..どーも」
そう言って私は去ろうとした。

その時
「待って!君何歳?」

はあ?なにいきなり…

「なんで言わなきゃならないの?」

「あ..ごめん俺、中原勇希!」

「…」

「家まで送るよ!」
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