血の記憶

今、オレを羽交い締めにしていた屈強な男が鈍い音を立て、

ナイフの突き刺さった背中を見せて倒れる。


目を上げると、そこに彼女がいた。


普段は、

その恐ろしいほどの純粋さゆえ、

その辺のませガキよりも子供っぽいのに……
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