BLACK MAN
『未知たる人類の敵、[未知生物ブラッド]は、今日までに様々な破壊的要因を起こし、人類という名の無力な塊に対し戦いを挑むかの如く襲って来た。我々は前回までの様に全面防衛体勢で事に挑めば、破壊しかされぬことくらいは学習している。だから今日、我々は今までの被害を決して無駄にはしない戦闘体勢で[未知生物ブラッド]に挑む。
未知生物ブラッド研究施設 研究長 益川邦雄』
別室で孤立していた研究員は、ワープロに長々と文字を打っていた。何かの宣言文の様にも見える。
研究員はひたすらに手を止めず、打つ事に集中している。“兵”造り計画の方は、順調に事を運んでいるのだろうか。
「よし、これをテレビ局にFAXで提出しよう。」
研究員は何を企んでいるのだろうか。