僕らの妹
「ただいま」
帰ってきたのは
剣斗。
「お帰り」
「あぁ…って。
どうしたんだよ!?
これ!」
剣斗が
指差してるのは
割れたマグカップ。
「……。」
黙っていると
「なぁ!!」
若干、キレながら
俺の肩を掴む。
「なんだよ!!」
剣斗を
押そうとする前に
「まさか!
このカップ、
兄貴が割ったん
じゃねえだろーな?」
先に、喋る 剣斗。
「だったら
なんだよ。」
「っ!
柚夏は!?」
「2階にいると思う。
いい加減、
手、離せ。」
俺の肩を掴む
剣斗の手を振り払う。