僕らの妹
「部活?」
「あぁ。
《そんなこと、
はやくやめろ。》って。
そしたら
《大嫌い》って
怒鳴られた。
俺、初めてみたわ。
柚夏が
怒鳴ってる姿。
《私の気持ちなんか
なんにも
知らないくせに!!》
とも 言われた。
確かに…
俺、あいつに
医者としてしか
接してなかったん
だよな…。
兄貴として、
話すらも
聞いてあげてねえし。
マグカップは
割っちまうし…
馬鹿だよ。俺…」
「でもさ。
柚夏が心配だから
怒ったわけだろ?
兄貴らしいじゃん。
まぁ。
カップは
ちゃんと謝った方が
いいけどな。」
「そうするつもりだ。」
「あとさ。
柚夏…
マネージャー、
今日で
辞めたらしい。」
「は!?」
思わず、
声が裏返った。