僕らの妹


「兄貴も
気づいただろ?
あいつ、
病気が進行してる。
自分でも
気づいてるから
だろうし
柚夏は
お人よしだしな。
多分、
周りに迷惑、
かけたくないのも
あるんじゃねえの?」

「そっか…
なのに
なんにも知らねえで
《辞めろ》
とか
言ったんだな…」

「まぁな…。
つーか。俺、先に
風呂入るわ。」

そう 言い残し、
リビングを
出ていった 剣斗。


柚夏…。
俺、柚夏の事を
どこまで
分かってやって
あげられた?
幸せだって
思わせて
あげられたか?


柚夏。
なんにも
やってられねえ
兄貴で
ごめんな。
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