僕らの妹
_パタン
「柚夏。」
トイレから
出ると
待ってましたかのように
優樹にぃが いた。
『何?』
「何じゃねえだろ。
いつから?」
いつもより
低めの声で
真剣な顔をしている
優樹にぃ。
『何が?』
「いつから、
体調 崩してるんだ?」
『……
薬、
飲みはじめた
ぐらいから。』
「熱は?」
『……。』
《38.0゜》なんて
言えない。
ずっと
続いてた熱。
フラフラして、
歩くのも怠かった。
でも
部活があったから。
学校に
行きたかったから
無理してきた。
今日だって、
学校。
卒業出来ないかも
しれないんだったら
一回でも
多く
通いたい。