僕らの妹
「遼!」
緊急搬送入口には
車の中から
剣斗に電話を
いれさせたため、
状況を把握して
待機していた
遼が待っていた。
「熱は?」
「ちゃんとは
計ってないけど
少なくとも
39.0゜越え 。」
遼の用意していた
担架に
柚夏を寝かせ、
答える。
「診察室に
連れてって」
遼の指示で
二人の看護師が
担架を押していく。
俺も白衣を
着てから、診察を
するつもり
だったが
「優樹。
俺が診察するから
お前は
ここで待ってろ。」
と 遼に言われる。
「どうしてだ?」
「お前、今、
すごい
不安定だぞ?
どうせ
責任、感じてんだろ?」
図星…
だてに 同期で仲良く
してるわけ
じゃねえな。
「わりぃ。」
「大丈夫。
じゃあ すぐに
診察して
やりたいから。」
と 言い、
診察室へと
走って行く
遼。