僕らの妹
「優樹。」
しばらくしてから
遼に呼ばれ、
診察室へ行くと
簡易ベッドの上で
点滴に繋がれたまま
寝ている柚夏が
いた。
「検査結果。」
そう言いながら
遼に渡された
紙を見る。
「やっぱり…」
推測してた通り、
赤血球の減少が
診られる。
「熱も 副作用から
だろうな。
39.8゜あった。
で、ついでに
言うと、
脱水症状も
起こしかけてた。」
遼に
柚夏の様態を聞き、
なんにも、
気づいてやれなかった、
ふがいなさに
苛立った。