僕らの妹
でも
「柚夏ちゃん!!」
「ゆず!!」
「崎野!!」
さっき、教室を
出る少し前
の時みたいに
聞こえた
クラスメイトの
声。
校舎を
振り返ると
私達が
いるところに
クラスのみんなが
走ってきて、
「柚夏ちゃん。
ずっと 友達だからね」
「ゆず。
今度 遊びに
行っていい?」
「崎野。
今まで、ありがとう。」
『みん…な…』
みんなの
温かさと
私の
悲しみが
混じり合って
感情が
抑え切れなくなって…
「柚夏。」
佑が 優しく
みんなの前で
抱きしめてくれて…
涙が 流れる。
『泣かないって…ヒック…
…決めた…ヒック…のに』