僕らの妹


「柚夏…。」
もう一度
私の名前を呼び、
私の方へきて


_ギュッ。

抱きしめられる。


『佑?』

「…。」

何も言わずに
ただ
私を抱きしめている
佑。

『ねぇ?
どおしたの?』

抱きしめられたまま
尋ねる。
私が尋ねると
ゆっくり
体をはなし、
私の目を
見つめて

「柚夏…
愛してる…。」

『……。』


どして?
今、言うの?
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