きみは、運命の人?



白い布を顔に被せられ、線香がたかれている。


周りには数人、お兄ちゃんの仲間たちが、泣き崩れていた。


こんな時にすら、私の両親はいない。



「お兄ちゃん…?」



夢でも見てる?



現実味のないこの光景…。


震える手で、布を取ると…。




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