きみは、運命の人?



でも、あの忘れ物があったから、良かったんだよね。


もし、あの時見ていなかったら、


私は、自分の思いだけをぶつけまくって、蒼司に愛想を尽かされていたかもしれない。



「ねえ、蒼司。やっぱり、お兄ちゃんたちは、私たちを出会わせてくれたんだよね?」


暖かい午後の昼下がり、私たちはお兄ちゃんのお墓参りにやって来た。




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