きみは、運命の人?



「えっ?何?」


長い階段を下りながら、私たちは墓地を後にするところだった。


「“さようなら”って言葉」


「あっ、そう言えば…。聞いてない!」


「だから、言ってないんだよ。だって、本心は、里桜と別れたくなかったから」




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