きみは、運命の人?



階段の踊り場で、足を止めると、蒼司を見上げた。


「どうした?里桜」


人気のない、静かな石畳の階段。


真っ青に透き通る空。


今の私の心みたい。


穏やかで、温かくて、明るくて…。



「ねえ。キスして、蒼司」




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