好き。大好き。
最悪だ、神様は、とことん私を嫌うみたいだ。

さらに、強くふる雨。

「帰れないなぁ」

ため息が出た。

その時。

「はぁっ、マジやばいじゃんっ」

とくんっ

いきなり聞こえた男子の声。

わかる。

この声。

大好きな、アイツだ。

「柚木・・・??」

「あっ、渚じゃん!!」

お互い、びしょ濡れ。

私達はふたりっきり。
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