CHERRy
third.flower


「珍しいねー加奈が遅刻!なんて」


「だよね、自分でもビックリ…」


目の前には"親友"とも呼べる結城 七菜(ユウキ ナナ)


「どうしたの?」


「や、…まぁ」


「ふふーん♪恋愛相談所が恋愛でお悩み、ねっ」


「七菜!そんな事一言も言ってー」


「うんうん、任せなさいっ!」

「七菜…?」


「今日の恋愛相談は七菜が受けて参りましょっ!

悩みを七菜に相談するのは、加奈♪」


「えっ?」


「放課後、残っててねー?」


「七菜ーっ?」


「授業始まるからねっ、また放課後ー♪」


無理やりに決められたことよりも、私のちょっとした変化に気付いてくれる七菜が嬉しくもあり、いつもは相談を受けるのに、相談するということに照れていた。


…こんなの柄じゃなーいっ!

< 10 / 71 >

この作品をシェア

pagetop