CHERRy
そうそう!木田さん!
この間、家に遊びに来た…


「覚えてます覚えてますっ!」


「良かったわーっ♪」


「てか、木田が何でこんなとこいんだよっ!」


「誘っといてそれはなーに?
せっかく、お洒落してきたのにねっ」


「は?俺、そんな事した覚えないんだけど…」


「ちょっと待ってね…

あ!ほら、昨日のメールっ!…これでもしらばっくれるの?」


差し出す携帯の前に兄こと太一は釘付け。


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2008/**/**/**
from 太一
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明日、12時に
家来て欲しい。

愛弓だけ、な?
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「お前、俺がこんなん送るわけねぇだろー!?」


「そんなこと言ったってメールはそっちから来たのよ?」


「はーっ?!だからって気付けよ!!」


「だから私も怪しいと思って、返事したわよっ!
"本当に行っていいの?"って!そしたら…」


「そしたら何だよっ」


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2008/**/**/**
from 太一
────────
当たり前だろ。

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「って来たのよっ?信じるに決まってんじゃんっ!」

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