CHERRy

「"うっわ!"って結構傷つくよー?」


"俺のハートはガラスだからねー"

なんてヒロちゃんの冗談も聞こえつつ、さっきの驚きの余韻にひたる。


だだだだだって…
ヒロちゃんの顔が目の前に…

その距離2センチくらい?
てか!とりあえず、すごく近くに居て、


「っさ!早く案内案内ー」

「う、うん…」


ドキドキが、


「加奈、何そんなに後ろ歩いてんの?」


「べ、別にっ」


この胸の高まりが、


「変な加奈ー!」


「ヒロちゃんに言われたくなーいっ」


止まらない─…



「俺は変じゃありませーんっ」



私の初恋。

初恋の気持ちが今本気の恋として現れてきたようだった。
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