CHERRy
fifth.flower


さっき、帰りに行こうと言ったアイスクリーム屋さんも横目に通りすぎて行く。


こんなはずじゃなかったのに。

ヒロちゃんと思い出、作りたかったのに。


ヒロちゃんはあと1日しか近くにいないんだもん…



アイスクリーム屋さんに寄ることもなく、家に着いた。


「あ!大翔!お前ー…」


玄関に入ってすぐお兄ちゃんの叫び。


だけど、私たち二人の空気の悪さに気付き、バツの悪そうな顔をする。


お兄ちゃんは何も悪くないのに。


ヒロちゃんが何に怒ってるのかも分からなくて、一緒にいる時間が無くなっていく。



「部屋にいるね…」
< 26 / 71 >

この作品をシェア

pagetop