CHERRy
sixth.flower
「何かあったか?加奈と…」
ここは太一の行き付けらしいバー。
俺と加奈が帰ってきた時の空気の悪さに気付き、俺を誘って来た。
一応、KYではないらしい。
「俺がせっかく木田の相手してる間に二人にしてやったのになー」
「悪かったって!」
「悪いとか思ってねぇーだろ?」
「いーや?思ってるぜ?」
「まぁ、いいけど。
加奈を泣かすような真似だけはやめてくれよ?」
「…シスコン兄貴。
泣かさねーし。」
そう言って目の前にあった、注文したカクテルを飲み干す。
「まぁ、何があったか知んねーけど、今夜は飲み明かすぜーっ!」
あ、こいつ酒グセ、悪かったり…
「たがら、俺ばな?加奈のごとが心配なんらー!」
「…分かったから、落ち着け太一。」
「落ち着いでる、づーの!」
した…。