CHERRy
「…飲みすぎだ、バカ太一。」
結局酔いまくって俺が連れて帰る羽目になったんだよなー…。
真夜中。
近所迷惑だろうな…こんな真夜中に。
そうは思いつつも酔っぱらいの太一を支えながら部屋に運ぶ。
太一の部屋に行くまでに加奈の部屋の前を通りすぎる。
悪いこと、したな…
勝手に怒って、せっかくの誘い、ぶち壊しちまったし…
部屋に入り、ベッドに太一を寝転ばす。
「どうすっかな…」
どうにもこうにも出来ねぇし…。
何も決められないまま、朝を迎えてしまった…。