CHERRy
seventh.flower


朝。目を覚ますとスズメの鳴き声。


チュンチュン、と鳴かれる小鳥のさえずりでさえも、不安を及ぼす。


「…今日、でヒロちゃん、いなくなっちゃう…」


せっかく初恋の気持ちが、本気になってきて、七菜にも勇気をもらって伝えよう、って決めたのに…


伝えなきゃ、ヒロちゃんの怒りの理由も分からない。

伝えることで始まるんだから。


そう心に決め、部屋を出た。



「あ…。」



出た瞬間に隣のドアも開いた。

ヒロちゃんだ…


決心したすぐに、こんなチャンスが出来るなんて…
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