CHERRy


「ごちそうさまっ」


久しぶりのアイスはすぐに食べ終わって、沈黙を破るように言った。


「加奈は早ぇ」


「ヒロちゃんが遅いだけなのっ」


普通に話してるはずなのに。

「はいはい、そうですか」

「そうですよーっ」


何か、違う。


「あとちょっと待てよー?」


「了解ーっ」



やっぱり昨日の気まずさが、


「お待たせ、で話せるとこ行く?」


「う、うん…」


残ってる。

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