CHERRy

「どこがいいかなー。」


「アイスクリーム屋さんは、何で来たの?」


「昨日、行くって言ったのにさ、行かなかったから。

それで。嫌だった?」



「ううんっ、嫌じゃないよ…」


「なら、いいけど…

あ、この公園は?」


「そだね…」


"あそこのベンチに座ろう"そう言おうとしたらヒロちゃんに、


「あそこ、座るか?」


「そだね。」


先を越された。


座ったのはいいものの、何を話すか分からなくて流れるのは、

「「………」」


沈黙、それだけだった。
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