恋ウタ ~恋する歌子~
「あのクールな性格、あたしのタイプだから
いいの!」

あたしはあんずを見るとそう言った。

それからまた一回小宮山って人を見ると
もっと見ていたい気持ちを抑えて
あんずと一緒に教室から離れた。

--…


「…まぁ、歌子がスキってならイイけどね。傷つくと思うよ?」

「…。うん。」

あたしはあんずのコトバにうなづく。
すると、あんずは
ハァー…と重いため息をついて、
仕方ないとでも言うようにまゆを下げた。

「それでいいなら、あたしは応援する。」
-!?

「うそ!!」
「だって…ダメって言っても変わんないでしょ?」
あんずのその言葉にあたしはグーーンッと口元をあげると、

「あんずぅ~!!!」
と飛びついた。




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