恋ウタ ~恋する歌子~
--ザァー…ゴロゴロ
ちょっと近くで雷も
鳴りだし、雨もひどくなっていく。
一度はこのまま学校で過ごそうか考えたけど
それはちょっと有り得ないから
あたしは
取りあえず下駄箱をでた。
走って帰っていく生徒を見送っていく。
あーぁ。どうしようかなぁ。
あたしは空を見上げると、…悩んでても仕方ないっ!!と外へ
足を踏み出した。
……さむい。
ペチャッパチャッ
水たまりばかりが地面に広がり、
歩く度に変な音はなっていく。
すでに服も髪もビッショリになっていた。
…ま、気持ちいいから
良いけど。
それが寒さに変わらないように祈ろう。
そう思って歩けば
通り過ぎる人に
振り返って見られたり…