ずっと約束だよ

｢あいつは嘘下手だから、俺全部知ってんのに、知らねぇと思って何も言って来ねぇって。｣

えっ？全部知ってる？まさか、気づかれてたの？

｢気づかれてたんだ･･･｣

｢翔哉は、彩乃ちゃんの事すんげぇ心配してたし。で、ちゃんと話たかったんだけど、きまづいとか言って俺が、頼まれた訳。ま、俺も、急に彩乃ちゃん連絡しなくなったから、心配してたしてたけど、翔哉との事だとはな。｣

｢ばれてないって、思ってたのになぁ。つか、きまづい雰囲気作ったの、翔哉の方だし。｣

まさか、知ってたなんて。しかも、よりによって秀汰君に、相談するなっつうのぉ･･････

｢男って、色々感づいちゃうんだよねぇ｣

秀汰が、意地悪っぽく言った。

その言い方に、自分の気持ちも感づかれてるんじゃ無いか、とドキドキした。


｢あとで、連絡してみろよ！待ってるんじゃね？｣

｢うん。ありがとう｣

｢俺は、頼まれた事しただけだし｣

秀汰が、笑顔で言った。

秀汰は、あたしを笑顔にしてくれる。その、可愛い笑顔で。いつも、ニコニコ笑ってる秀汰が、あたしは一番好きなんだ。