ずっと約束だよ
プルルル・・・・

「もしもし?」

誰からかも見ず、あたしは電話に出た。

「俺やけど、真央?」

「翔哉?」

電話の相手は、翔哉だった。

「何?どーしたの?」

「あんなー、彩乃に渡したいもんあるんやけど、今から俺のダチ彩乃ん家、行かせてええ?」

「ええ?いいけど、変な人じゃない?」

「変な人って、何やねん!普通のダチやから。ま、正式には、バイトの先輩やで!ええか?」

「わかった、いいよ。」

「じゃ、向かわせるわ!」

「はいよー」

電話を、切ってしばらくたって、チャイムが鳴った。
ピンポーン

「来た・・・」

あたしは、ゆっくりドアを開けた。

「はい・・・?」

「どうも!って、あっ・・・」
顔を見て、驚いた。だって、あたしの目の前にはあの時の彼が、立ってるんだもん。

一瞬間が開いた・・・・

そんな中、先に口を開いたのは、彼だ。

「おぅ。翔哉のダチって、君だったんだ・・・・あっ、頼まれてた物」

沈黙した、空気をかき消そうと、話続ける秀汰。

でも、あたしは固まったまんまだった。

あの時の彼は、明るい所で見ると、茶髪に金髪が混ざっていて、大量のピアス。今時って感じだった。
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