愛して?センセ。
あたしは潤んだ瞳で見つめる。


「もうあたし大人らよ?」

「わかったから…」

「わかってないぃ!」


あたしは駄々をこねる。


「オトナなんらもん…」

「あんま騒ぐなよ?俺風呂入ってくる。」


蓮くんはあたしから離れようとする。


「や、どっか行かないで…。」

「は?ちょ、風呂…」

「寂しい…」


ぎょっとする蓮くん。

あたしはぽろぽろ涙がこぼれる。


「愛美、酒弱過ぎ…。」

「んー…」
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