年下彼は手強いのです,
「真尋はさ、人がいないとこでも園芸とか頑張れてたじゃん。なのに、諦めるなんて」
「と、とうが?」
「俺見てたよ。凄ぇなって思ってたよ。なのに勇気も出さず諦めんのか、真尋」
ポロッと液体が頬を伝った。バカ、叱咤されて泣くなんて卑怯じゃないか。
「ならそんくらいってだけじゃねえの?……やめとけよ」
わたしの中でなにかが弾けて、バッと立ち上がると登駕を睨み付けた。
「登駕にはわかんないよ!」