年下彼は手強いのです,

「ほんとに?」

「う、うん」


暫く黙っていた祐李。しかし機械越しに「頑張って」と囁くのが聞こえた。


「ありがと」

「変わったね、真尋も」

「え」


変わった?

わたしは変われているんだろうか。確かに以前のわたしなら諦めていたに違いないんだけど。



「じゃあ…言ってから諦めるとか言え。じゃないとおかしい」



登駕………





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