年下彼は手強いのです,

頑張ってたんだ、わたし。


「引退試合来てくれるって」


わたしの変わりに言ってくれた輝くん。嬉しそうなのが今は辛い。


「本当に?楽しみ増えたよ、ありがとうね真尋ちゃん」


にこっ、て。


絢音ちゃんがこんなにいいこじゃなかったら。ひがめたのに、なんて。いい女の子だから。


あなたの心が惹かれても仕方ないよねって思うしかなくて。


「よろしくね真尋ちゃん!」

「うん」と、わたしは頷くことしかできない。


< 128 / 209 >

この作品をシェア

pagetop