年下彼は手強いのです,
§
放課後、ひまわりの水やりを終えて、教室に一旦戻ろうとしたときだった。隣のクラスから「真尋ちゃん」と声がした。
くるりと振り返る。
「あ」
絢音ちゃんがニコニコしながら手を振ってくれたのだ。わたしに手招きをしてきたので応じる。
「こっちおいでよ」
ひとりきりなのか窓際から下を覗いた体勢。わたしはその隣に立つ。
なにを見ているのか、すぐにわかった。
「サッカー部?」
「当たり」
放課後、ひまわりの水やりを終えて、教室に一旦戻ろうとしたときだった。隣のクラスから「真尋ちゃん」と声がした。
くるりと振り返る。
「あ」
絢音ちゃんがニコニコしながら手を振ってくれたのだ。わたしに手招きをしてきたので応じる。
「こっちおいでよ」
ひとりきりなのか窓際から下を覗いた体勢。わたしはその隣に立つ。
なにを見ているのか、すぐにわかった。
「サッカー部?」
「当たり」