年下彼は手強いのです,
そのあとも試合展開はすさまじくて。
2ー2
3ー3
4ー4
………
気がつけばロスタイムで4ー4。なかなか決着がつかなかった。
そしてやっぱり、絢音ちゃんはよく見てた。輝くんのことを。
優しいし素敵だし…絢音ちゃんの隣にいるとなんとなく苦かった。
「山内!もう少し前でいんじゃない」
「お、おう」
すると山内くんは前に出てすんなりボールを受け止めるし。
リフティングを器用にこなす輝くんや脚さばきがうまい逞磨くんに登駕。どれも絢音ちゃんの言う通り。