年下彼は手強いのです,

「ラストチャンスー!輝」


やはり最後にはキャプテンの輝くんがボールをとった。絢音さんの声が響く。


「頑張れ――っ…」


ゴールまであと数メートル。手を握って願ったがしかしここで


――…ピピーッ


『試合終了ー!』



シュートの構えと同時に終了ホイッスル。同点で、試合は幕を閉じた。


『お疲れ様でしたー』


みんなイキイキしていて、来て良かったなと思っていた。これからはわたしの試合だ。


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