年下彼は手強いのです,

「あ?どうしたんだよ」


「フラレちゃった」


ぎゅっと携帯を握りしめた。登駕は息を詰まらせたみたいで。機械越しに初めて登駕との会話で嫌な沈黙があった。



「……お前…なん…は…?」

「ごめんね、協力してくれた…のにね」


グズッと鼻を啜ってしまった。ノイズが入ってしまった。

なんかもう、いっそ逢いたい。


「登駕…」


慰めて欲しがったのかな、でも一番にはただ純粋に逢いたかった。


「……ごめん」


< 147 / 209 >

この作品をシェア

pagetop