年下彼は手強いのです,

なのに、このザマだ。別に遠ざけようとはしてねえけど。上手く言えない。感情のままに動いた報いだとも言える。


「イケメンMFくん発見」


壁に体重を預けていたら逞磨が冗談っぽく話しかけてきた。


「るっせーよ」

「おお怖」

「戻らねえの」


ムードメイカーで、みんなから好かれてる逞磨がなんでこんなところに。


「それよりお前だろ。真尋さんは?」

「さぁ」


「さぁて登駕…お前まさか…フラレ」

「てはいねえよ」

< 155 / 209 >

この作品をシェア

pagetop