年下彼は手強いのです,

いつの間に数学終わってたんだろ。祐李がにやにやしながら机にやって来た。


「また伊沢?」

「またって……」



こっちは真面目に悩んでるんだっつの…。なんで前みたいに笑って話しかけてくれないの?なんでわたしこんなに。


「……わかんないの」

「伊沢が?」

「それもだけど…」

「なんでこんなにわたし、登駕と離れたことがショックなのかな」


わたしと登駕の関係は、

友達?
先輩と後輩?


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