年下彼は手強いのです,
「なんでもいいけど、最近ぼんやりしすぎだよ。真尋」
「そうかな」
窓からふわりと風が入ってきた。あぁ、もうダメ。色んな意味でなんだか壊れてしまいそう。
「あたし思うの。真尋はちゃんと伊沢の話を聞くべきだって」
「だって嫌われて」
「決まったわけじゃない。聞いてないんでしょう、理由」
「………」
まだモヤモヤするんだ。好きって輝くんに告げて、登駕に報告したら。
わたし、別に慰めて欲しいわけじゃなかったのに。
「祐李……」
「ん?」